南インドの概況

 

インドの他の地域と同様、住民のほとんどがモンスーンに依存した農業を営んでいます。主な農作物は、米・蜀黍・粟・豆類・綿花・唐辛子・四国稗であり、また数々の香辛料が栽培されています。ニーラギリ山地やコダグ地方では檳榔(びんろう ヤシ)・珈琲(コーヒー)・胡椒(こしょう)・タピオカ・カルダモンも栽培されています。しかし、特にカルナータカ州北部、ラヤラセーマ地方やテランガナ地方では旱魃(かんばつ)が頻発し、農業経営が厳しい状態に追い込まれており、家畜の売り払いや自殺などの問題を引き起こしています。これらの地域のほか、チェンナイやハイデラバードなどの都市でも、水不足は深刻です。

 

南インド地域の教育水準は全体的に高いとされており、特にケーララ州は識字率98%を誇り、失業率もインド全土中最低です。また、インド初の家族計画政策が実施(中国の例に倣ってケーララ州の共産党政権が始めた)されたように南インドは北インドほどの人口増加がありません。

 

南インドではインドの全土のIT産業の7割があり、中でもバンガロールは「インドのシリコンバレー」と呼ばれることがあります。チェンナイなどの都市がこれに続いています。

 

南インドでは自動車産業も盛んであり、インド全土で生産される自動車、バス、大型トラック、列車、自動二輪の50%が、「南アジアのデトロイト」の異名を持つチェンナイで生産されています。

 

 

Microsoft Word - 一般社団法人岡本記念日印交流友の会入会申込書.
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