代表理事挨拶

 

南インドとの文化交流を通じて


私たち人間にとってもっとも大事なことは相互に助け合うという心です。また、清い聖なる精神を求めるという素質を持って生きることも重要なことです。人間にとって、もっとも大事な基本ともいうべき精神・理念は、インドから始まったと言われます。南インドを旅し滞在し、彼らの生活に触れて、今日の日本においては薄れてしまった相互に助け合う社会、より良い人間社会をつくり上げることに貢献できたらいいなあと考えるに至りました。

今日、世界は西欧文化に塗りつぶされています。かつて西洋社会は、(1)神が人間に守れとされた禁欲を犯したことに始まったとされる人間の苦悩、(2)人間がこの地球を我がものとし征し治める者、としたキリスト教文明の精神に支えられ発展を遂げてきました。

しかし、今日では(2)に対する飽くなき欲望を満たすことが最良のこととなってしまいました(拝金主義)。かつて経済とは、国を治め、民を救済することでした(経世済民)。無限の欲望を満たすことは不可能ですので必然的に闘争へと導くことは明白なことです。

南インドとの交流を通じて、経済も欲望を満たすことではなく、救済をするという本来の経済に立ち返ることができると信じるのです。

              一般社団法人岡本記念日印交流友の会

                           代表理事 岡本 健



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